春はカジュアルなUチップで♪「John Lobb(ジョンロブ) CHAMBORDⅡ(シャンボード2)」 [John Lobb]
「KUTULINE(クチュラン)」第75回の逸品は、、、
「John Lobb(ジョンロブ) CHAMBORDⅡ(シャンボード2)」です。
ブランド:John Lobb(ジョンロブ)
モデル:CHAMBORDⅡ(シャンボード2)
ラスト: 8695
「シャンボード」っていうと、パラブーツの方を思い出す方も多いかもしれませんね~。
なんだか、ジョンロブとパラブーツって、モデル名が被る……。
ダブルモンクの「ウィリアム」は元々パラブーツがつくっていたから名前が被るのはわかるけど、シャンボードはなぜなんかね……。
世界遺産となっているChâteau de Chambordから由来しているのかしらん。
「KUTULIN(クチュラン)」とは、革靴格付けガイドです。
今日は、「CHAMBORDⅡ(シャンボード2)」をご紹介します。
まずは、いきなり結論から……
KUTULINの独断と偏見による「クチュランポイント」は、4です!
Uチップの傑作と言えば、エドワードグリーンの「ドーバー」、と答える方が多いのではないしょうか。
いやいや、「King of Shoes(キング・オブ・シューズ)」の称号をほしいままにするジョンロブにも名作Uチップがあります。
それが、この「シャンボード2」。
Uチップと言えば、カジュアルなデザインですけど、とっても美しいですね!
そう、この靴はジョンロブの技術が随所にあらわている名作なんです♪
まずは、アッパーに施されたライトアングルステッチモカ。
2本の猪の毛針で銀層と表層の境界をすくうように縫うこのステッチは非常に難度の高い技術です。
そして、トゥ部分のスキンステッチ。
オーバルトゥ部分に施されたスキンステッチが、靴を繊細に見せてくれます。
かかと部分のデザインも見逃せません。
流れるような曲線が革靴をより美しく見せてくれます。
このシャンボード2に使われているラスト(木型)は1995年に登場して以来、名モデルを生み出してきた「8695」です。
8695は返りのよいヒールカップ、絞られた土踏まず部分が特徴で快適なフィッティングが得られるのが特徴。
いわば、見た目よし、履き心地よし、というのがシャンボード2なんですね。
2015年日本限定ツートンカラーの「CHAMBORDⅡ」が登場
Uチップは、そのつくりから、ツートンカラーなどコンビで作りやすいデザインです。
私がパラブーツのシャンボードをパターンオーダーした時には、なんと3つの素材を使ったクレイジーパターンにしたほど。
なんと、この春、コンビのシャンボード2が、ジャパンスペシャルとして登場しています。
まずは、カーフ素材のコンビ。
ミスティカーフダークブランとパリジャンブランのコンビです。
写真出典:OPENERS
もう一つが、スエードのコンビ。
写真出典:OPENERS
こちらも素敵ですよね~♪
このシャンボード2には、前述したようにとても高度な技術が必要なため、大量に生産できない貴重なモデルだと言えます。
ぜひ、特別なシャンボード2にご注目ください。
ちなみに私は阪急メンズ東京で実物を拝まさせていただきました!
伝統に甘んじず、革新性を感じさせてくれる「John Lobb(ジョンロブ)」
「John Lobb(ジョンロブ)」は、靴の聖地・英国「ノーザンプトン」のオリバーストリートに居を構えるブランド。
もともとは、ビスポーク専門店として長い歴史を持っていたものの、経営難に見舞われた時にその高い製靴技術をエルメスにみそめられ、パリ店とブランド商標権を継承しました。
その後、レディメイド(既成靴)を手がける「ジョンロブ パリ」とビスポークを手がける「ジョンロブ ロンドン」として展開しています。
一応、分類としては、英国靴とされているものの、このような経緯からフランスのエッセンスも多分にミックスされており、英国というよりも、ユーロブランドと言う方がしっくりくるかもしれません。
そして、その歴史に裏付けされた伝統と技術、さらに進化し続ける革新性により、ジョンロブは「King of Shoes(キング オブ シューズ)と称されています。
※「KUTULIN(クチュラン)」は、
革靴倶楽部「EYELET(アイレット)」という革靴情報サイトのオフィシャルブログです。
「EYELET(アイレット)」では、靴について
「知る」「選ぶ」「修理する」「磨く」「あわせる」「育てる」「あつらえる」「揃える」という
8カテゴリに分類して情報を発信しています。
[参考資料]
「OPNERS」
「John Lobb公式 HP」
「MEN'S EX 2010年8月号」
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