時代を超えた美しさを追求する「大塚製靴 ボタンブーツ」 [大塚製靴]
革靴格付けガイド「KUTULINE(クチュラン)」第50回の逸品は、、、
日本が誇る名靴「大塚製靴 ボタンブーツ」です。
出典:OPENERS
ブランド:大塚製靴
モデル:ボタンブーツ(三越伊勢丹オリジナル)
カラー:会津木綿(ネイビー/ブラウン)
このボタンブーツは、三越伊勢丹のキャンペーン「JAPAN SENSES(ジャパンセンスィズ)」の一環としてつくられたものです。
ジャパンセンスィズというのは、2011年度からはじまったキャンペーンで、その目的は、世界で通用する日本の良さを、改めて新しい価値として認識させるということ。
日本が誇るシューメーカー大塚製靴と、あの白虎隊も着ていた「会津木綿」が組み合わされ、凛とした雰囲気を持った靴になっています。
2014年秋シーズンのモデルで、あと数足を残すのみと聞いています(2014年11月末現在)が、春のジャパンセンスィズでも、新たなボタンブーツが登場する予定ですよ!
「KUTULIN(クチュラン)」とは、革靴格付けガイドです。
今日は、「大塚製靴 」のボタンブーツをご紹介します。
まずは、いきなり結論から……
KUTULINの独断と偏見による「クチュランポイント」は、4です!
このボタンブーツは、とてもクラシックなデザインで、なんと明治時代に鹿鳴館に集まった紳士が履いていた靴だそうです。
バリバリのクラシックですけれど、普遍的な美しさがあり、現代の目で見ると、変わらず美学を感じるだけでなく、かえって異彩を放ち、存在感があるように思えます。
そして、クラシックなボタンブーツに、400年もの歴史を持つ会津木綿の風合いが加わると、独特な雰囲気が生まれています。
会津木綿は、戊辰戦争の一局面である会津戦争に際して、16歳から17歳の武家の男子によって構成された部隊である白虎隊が着ていた着物に使われていました。
戊辰戦争を経て、維新、文明開花に至った歴史を体現した靴とも、捉えることができますね。
会津木綿自体は、厚手で、丈夫、朴訥な雰囲気を持った素材ですが、ここはやはりスマートな装いで履きこなしてほしい靴ですね。
技術力の高さが抜群! 皇室御用達の洋靴メーカー
「大塚製靴」は、1872(明治5)年に創業された日本ブランド。
創業140余年、日本の皇室御用達の歴史と伝統を誇るシューズメーカーです。
前述したように、文明開化の鹿鳴館時代から、西洋靴という新しい文化を日本に定着させてきました。
当時から現在まで、技術の研鑽に努め、日本人の足に合った靴の追求をしてきています。
その技術力は非常に高く、靴のプロからの支持も抜群です。
そして、「大塚製靴」には、さまざまなラインがあります。
まず、
「Otsuka M-5(オーツカM5)」。
明治5年創業時の理念に立ち返り、立ち上げたブランド。各工程を受け持つのは、その道のキャリアを数十年と積み重ねてきた超スペシャリストです。素晴らしい靴をつくりあげています。ちなみに、今回ご紹介したボタンブーツはこのオーツカM-5の「M5-102」というモデルです。
次に、
「Otsuka Hi-Design Works」。
世界一の技術を持っている大塚製靴が既成概念を打ち破り、「輝くばかりに美しいさま」をめざし、美しいものを、どこまでも深く突き詰めていく、ブランドです。
そして、
「Otsuka+(プラス)」。
歩き心地にこだわり、今までより返りの良いグッドイヤーウェルテッドを追求した新ブランドです。
さら、イセタンメンズオリジナルとなる「オーツカ SINCE 1872」。
非常にコストパフォーマンスの良い本格革靴を展開しています。
阪急メンズオリジナルの「クラフトバイオーツカ」。
日本人の足を徹底的に研究し、作りこんだ木型で展開しています。
ぜひ、大塚製靴の高い技術力を体感してみてください!
※「KUTULIN(クチュラン)」は、
革靴倶楽部「EYELET(アイレット)」という革靴情報サイトのオフィシャルブログです。
「EYELET(アイレット)」では、靴について
「知る」「選ぶ」「修理する」「磨く」「あわせる」「育てる」「あつらえる」「揃える」という
8カテゴリに分類して情報を発信しています。
[参考資料]
「MEN'S EX 特別編集「最高級靴読本vol.5」
「大塚製靴公式HP」」
「OPENERS」
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