レディメイドもやっぱり美しい「GEORGE CLEVERLEY(ジョージクレバリー) JACK(ジャック)」 [George Cleverley]
「KUTULINE(クチュラン)」第33回の逸品は、、、
「George Cleverley(ジョージクレバリー) JACK(ジャック)」です。
ブランド:George Cleverley(ジョージクレバリー)
モデル:JACK(ジャック)
先日9月27日・28日に伊勢丹メンズ館で行われたジョージ・クレバリー社の最高級ライン、Anthony Cleverley(アンソニー ・クレバリー)のパターンオーダー会で、ジョージ・クレバリー社CEOのジョージ・グラスゴーJr氏と職人のテーム・レッパネン氏にお会いして、お話を聞く機会をいただきました。その時に、テームさんがイギリスに戻ったら、ジョージ・クレバリーのカタログを送ってくれると言ってくださって、つい最近そのカタログが手元に届きました!
しかも、パターンオーダー会でデモンストレーションされていた紙型製作で使っていた紙型までいただいて、感謝でいっぱいです!!
おっと、この調子だと、格付けがだいぶ甘くなってしまいそうな予感が……。
今日は、「George Cleverley(ジョージクレバリー) JACK(ジャック)」をご紹介します。
では、いきなり結論から……
KUTULINの独断と偏見による「クチュランポイント」は、4です!
このモデルは、前回取り上げたジョージ・クレバリー社の最高級ラインアンソニー・クレバリーのチャーチルと同じようにサイドエラスティックとなっています。
エラスティックというのは、アッパーにゴムを織り込んである靴のことです。いわゆるスリッポンのようなもので、簡単に着脱できるのですよね。 とても実用的です。
実は、このサイドエラスティック、便利かつお洒落な靴として認識されたのは、1990年代くらいから。
そんなに昔から支持されているようなデザインではなかったのですね。
しかし、セレクトショップのBEAMSがこのジョージクレバリーのモデルを紹介したことで、一気に注目が集まりました。
スーツを着て、凛と履きこなすのがおすすめです。
あまり、カジュアルなファッションに合わせてしまうと、お洒落の力量が問われてしまいますよ。
ビスポークメーカーとしての技術が凝縮
「George Cleverley(ジョージクレバリー) 」」は、イギリスのブランドです。
創業は、1958年。製靴業を営む家庭に生まれたジョージクレバリー氏がビスポーク専門で開業しました。
ジョージクレバリーはトゥがノミの刃先のように鋭く落ちる「チゼルトゥ」の完成者として、有名ですね。
しかし、1991年に同氏が亡くなります。
その後は、ジョン・カネーラ氏とジョージ・グラスゴー氏によって、ブランドは再興されました。
ロンドンでも、ビスポークを誂えられるのは、僅かの工房です。
「ジョンロブロンドン」「フォスター&サン」そして、「ジョージクレバリー」。
この3つが主なビスポークメーカーと言えます。
紳士靴の本場であるイギリスロンドンにおいても、ビスポークで靴を誂えられる工房が希少になっていて、誂え靴を注文する人も少なくなってきました。
そこで、ジョージクレバリーは、ビスポークで培ったフィッティング性の高い製靴方法と様式美を既成靴に応用し、新たにレディメイドをスタートさせます。
そのレディメイドラインを日本ではセレクトショップのBEAMSが取り扱い、人気が広まっていきました。
サイドエラスティック人気を決定づけた秀逸モデル
ジョージクレバリーのデザインには、サイドエラスティックがよく取り入れられています。
前段でも取り上げたアンソニークレバリーのチャーチルは、サイドエラスティックでありながら、イミテーションのレースアップが施された逸品です。
今回、ご紹介するジョージクレバリーのレディメイドである「ジャック」は、ややスクエアトゥで、全体的に上品な雰囲気が特徴です。
パンチドキャップトゥで、パーフォレーションの小穴もエレガント。とてもバランスの良いサイドエラスティックシューズだと言えます。
なんといっても、このモデルは、靴を脱ぎ履きすることが多い日本で重宝されますよね。
※「KUTULIN(クチュラン)」は、
革靴倶楽部「EYELET(アイレット)」という革靴情報サイトのオフィシャルブログです。
「EYELET(アイレット)」では、靴について
「知る」「選ぶ」「修理する」「磨く」「あわせる」「育てる」「あつらえる」「揃える」という
8カテゴリに分類して情報を発信しています。
[参考資料]
「MEN'S EX 特別編集「最高級靴読本vol.3」
「BEAMS BLOG」
「George Cleverley公式HP」
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